自閉症の人たちのための改善提案とは
自閉症の人たちが その人らしく生きるためには どんな工夫やアイデアがあるでしょうか。問題行動の原因となっているストレスを取り除き、笑顔を取り戻すにはどうしたらよいのか。
親、ボランティア、教師、医師、施設職員など自閉症をサポートしている人たちが、日頃 取り組んでいる様々な工夫を書いてみませんか? 子供たちが困っていることをどうやって解決したか? 書くことで、アイデアはさらに進化します。シェアすることで、お互いのレベルを向上することが出来ます。サポートする人たちの間で 会話が増えます。自閉症の人たちの笑顔が増えます。
改善提案を書いてみませんか
日頃の小さな工夫を書いてください。うまくいったものでもあまりうまくいかなかったものでもOKです。
「改善提案の事例を見る」のボタン(このページの下)をクリックして、いくつかの事例を見てください。
記入方法及び提出方法は「改善提案の提出方法」のボタンをクリックしてください。
皆さまの参加をお待ちしています。(良いものはホームページ上で公開します。)
改善提案を書く前に読んでください。
1.自閉症の人たちの目線に立つ
私たちにとって何でもないことが苦しい。
◎ 病院の待ち時間 (騒いでお母さんに怒られたりすると、病院が余計いやになる。)
◎ 感覚の過敏
2.もし自分が自閉症だったらと考える
本人の苦しさを理解する
◎ 家のキッチンをリフォームすることにした。食事の場所が変わり、家族からあれこれ言われたりいつから食べ始めていいのか混乱しそうだ。リフォームの間はお盆に入れて自分のへやで食べることにした。
3.必ず原因を探し出すこと
自閉症だから問題行動はあたり前ではない。表面的なことにとらわれず、その元となっている原因を必ず見つける。
◎ 3歳の子供。パンツしかはいてくれない。どうも服が肌に当たる感触が嫌いなようだ。タオル地はまだ我慢ができるようだ。ブルーのタオル地で服を作った。
4.社会に合わせることが成功ではない
まず本人が安定した生活を過ごせることが基本です。そこから無理のない内容にしていきます。
5.周りの人たちの都合に合わせることが成功ではない。
◎ クラス全員で合唱祭に参加することに。本人は合唱が嫌だ、先生に頼んで「聞く係」として合唱に参加した
6.自閉症は一人ひとり違う
めがねの度を一人ひとりに合わせるように一人ひとりの特性に合わせたものを考える。
7.本人の尊重が第一
自閉症の人たちのこだわりをすべて聞くということではない。
◎ 大好きな電車博物館に行くと いつもパンフレットをたくさん欲しがる。その場で1枚だけにしてと言うとパニックになる。博物館に行く前にパンフレットを2枚だけ取るようにメモ用紙に書いて渡し、説明しておく。あら不思議、次からは2枚だけ取るようになった。本人は博物館に行けば 怒られないで 2枚もらえることが わかって安心する。(ダメと言って怒るのではなく、本人の本当の気持ちを尊重する。)
8.説得は成功ではない
無理強いはしない。本人が納得してやることが成功。
◎ 歯医者が嫌いで恐怖心がある。医師から本人に今日やることをスケジュールで説明。電動歯ブラシは20カウントにするか30カウントやるかなど本人に選ばせる。本人がOKしてから始める。
9.本人の笑顔が大事
本人が達成感(やってよかった)を持ち、笑顔になることが大事です
◎ 洗濯物のお手伝いで針金ハンガーをうまく竿に引っ掛けられない。竿に目印としてピンクのテープを貼ったら、自分でできるようになった。うまくできて本人も満足。