マウントプリーザント高校 TEACCHクラス
ノースカロライナ州シャロットの郊外にあるTEACCHクラス(高校)を訪問。6人の自閉症の子供たちが、自発的に動いて姿を見て、本当にびっくりした。パニックを起こしたり、先生に手を引っ張られている姿を見なかった。(ビデオ撮影は1997年9月17日。撮影する際に シャロットTEACCHセンター及びクラスの担任の先生の許可を得た。)
(1)シャロットTEACCHセンターの職員とドイツより来ているインターンと一緒に シャロットの郊外にあるTEACCHクラスを訪問。(シャロットはノースカロライナ州で一番大きな町)生徒は自閉症児6人(比較的重度の子供たち)、先生は2人。生徒が1800人いるマウントプリーザント高校(普通校)に併設されている。
(2)TEACCHセンターでは学校と契約を結び、TEACCHのモデルが正しく実施されるまで面倒を見る。契約したクラスへはTEACCHセンターの職員が毎月訪問し、クラスを指導。マウントプリーザントTEACCHクラスは、ビデオ撮影をした日に、「自分たちで充分に運営実施できる能力がある」(レベルIII)との認定を受けた。シャロットTEACCHセンターでは68クラスと契約していて、そのうち20のクラスが認定(レベルIII合格)を受けている。レベルIIIに達成するまで2-3年程度かかるとのこと。(1997年当時の数字です。ちなみにノースカロライナ州全体ではその当時260のTEACCHクラスがあった。)
(3)マウントプリーザントTEACCHクラスでは6人の自閉症児が自発的に動いている。楽しそう。ビデオ撮影の為 ほぼ4時間滞在したが、その間 先生2人はTEACCHの職員と話し合いをしていた。(80項目にわたるレベルIIIのチェックを行っていた。)6人はそれぞれ別々のスケジュールを使っている。子供たちはそのスケジュールに従って 自分で動いている。4時間の間 パニックを起こしたり、先生が子供たちの手を引っ張ったりする姿を全く見なかった。子供たちの安定している姿を目のあたりにして 本当に驚いた。日本の養護学校の姿とあまりにも違う。
(この項 終わり)