デビッドの部屋

TEACCH 親の為のセミナーでは 5人の自閉症児が参加した。会場には 一人ひとりの特性に合わせた5人の子供たちの部屋が作られていた。子供たちの部屋を比べてみると、それぞれの特性に合わせた工夫があり、構造化(何をどのようにいつまでやるかを子供に示す。)の教科書として使っていただければと思う。 (TEACCH親の為のセミナー、ノースカロライナ州シャロット地区オークデール小学校にて、1999年6月21日から25日に行われた.

デビッドの部屋のセッティング

デビッドは最重度。コミュニケーション(ジェスチャー、表情、しぐさ、態度など)がほとんどない。理解するのにかなり時間がかかる。最大限の構造化が必要。実物を使って次に行う予定を提示。部屋はなるべくシンプルによけいな物を置かない。外部の情報が入らないよう衝立で隔てる。課題は非常にシンプルで簡単なもの。靴箱で作った課題をやる。

デビッドの部屋の全景

次のスケジュールに移るときには 黄色いボールをデビッドに渡す。デビッドはボールを筒の中に入れて、黄色いコップを取る。黄色いコップはスナック(おやつ)の時間

余暇の場所

緑のレゴをもらったら 課題の時間。左のトレーのカギを右の穴に入れる。靴箱を使った課題。

左のトレーにあるフィルムケースを右側の丸い穴に入れる。靴箱を使った課題。

(この項 終わり)