スクールホースヘッドでのスザンナの一日
筆者は自閉症の娘を持つアメリカ人と 偶然 知り合いになった。この親は娘の学校の対応に大変満足していると言う。ニューヨーク州の田舎にある小さな学区での取り組みを見学した。スザンナは中学1年、重度の自閉症。ビデオ撮影は2004年1月。
ホースヘッドスクールはニューヨーク州の田舎(ニューヨークの町からは車で6時間くらい)の小さな町にある学校。障がい児の親が 学校に熱心に働きかけたという。学校の先生たちと何人かと話をした。熱心に取り組んでいた。
スザンナの学校でのスケジュール。絵と文字を使い、一日の予定が書いてある。ビデオはちょうどおやつの時間から始まる。おやつの後は課題。その後は布巻き(体を大きな布で巻く。締め付けた感覚が良いようだ。)。ビデオは布巻が終わってコンピューターのお絵描きに行く所まで撮影した。それぞれのスケジュールが終わると、スザンナは壁に貼ってある 自分のスケジュールのところに来て、鉛筆で線を引いて次のスケジュールに移っていた。スザンナはスケジュールをよく理解していて、自発的に動いていた。
このクラスでは感覚遊びをたくさん取り入れていた。課題の箱の中ににビーズとかマカロニなどをたくさん入れ、カードを探すときにその感触を楽しんだり、大きな布で体を巻いたり、ブラシで腕をこすったり。
スザンナは家庭でも絵と文字を使ったスケジュールを使っている。特に病気になった時のスケジュールはとても参考になった。いつもと違うことを説明し ジュースと水(あるいはかぜ薬)を飲んでよく寝ればよくなることを説明。
(本撮影に当たってはスザンナのお父さんおよび学校の先生の許可を取った。)
(この項 終わり)